[本]京極夏彦『どすこい(仮』(集英社)

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[本]京極夏彦『どすこい(仮』(集英社)

 読了地響きがする――と思って戴きたい、の一文から始まる京極夏彦の名作パロディおすもうさん忠臣蔵連作集。『四十七人の力士』『パラサイト・デブ』『すべてがデブになる』『土俵(リング)・でぶせん』『脂鬼(しき)』『理油(意味不明)』『ウロボロスの基礎代謝』など、近年売れた小説をデブナイズしたタイトル群だけで笑え、かつ本文は元ネタとはあまり関係ないので元ネタ未読でも充分楽しめるナイスな作りになっている。
 内容は、まあ京極夏彦としりあがり寿が組んだらこんな感じだろうな、というある意味イメージ通りの作品。主な登場人物は吉良と大石と担当女性編集者と作者で、とにかく皆悉く肥え太る。昨日までガリガリ君だった君も貴方も今日からお肌むっちりの三段腹で太股パンパンの超健康優良児に生まれ変われます。腋からしたたる汗と体から立ち上る蒸気。鬢油で固められてかてか光る髷にきをつけのできない手足。作中を通じてとにかく皆健康で、糖尿の心配がないのも素晴らしかった。やはり健康が一番。痛風が怖くてビールが飲めないなんてやだもんな。
 作品の構造としては、京極夏彦らしく中核プロットはきっちりあるものの、ストーリーは全編を通じてテキトーかつ冗長場当たり的に流れるのでだらだら読め、暇潰しには最適だけれど、別に読んでも新しい知見なり視点なりが獲得できたりする訳ではないので、読書に暇潰し以上の何かを求める人は読まない方がよいかもしれない。中でも『土俵(リング)・でぶせん』は非常にクドくて冗長で雰囲気的には元ネタに近く?私は面白かったが他の人はどう思うか微妙な所だ。
 
 きょうのまとめ―京極夏彦が好きでしりあがり寿も嫌いじゃなくて『ひまつぶしにくだらない本でも読むか』という気分の人であれば読んでもいいんじゃないでしょうか。また、京極夏彦を読んだ事のない人は、これを最初に読んで「へー京極夏彦ってこんなくだらない物書きなんだね」と思われると京極夏彦が可哀相なのでやめた方がいいのかもしれません。作者が泣きます。
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